Lajos Kovacs(ラホスコバク)氏製作のコントラバス

コントラバス本体

非常に珍しい楽器の紹介です。

こちらは2020年まで日本の音大で教鞭をとられていたハンガリー人の教授から委託でお預かりしている小さめのコントラバスになります。
弦長は970mmボディーの長さは1025mm小さめの楽器です。

1943年のブタペストで作られました。ハンガリーのコントラバス演奏家でもあり製作の名工Lajos Kovacs(ラホスコバク)氏による作で、これまたコントラバスの名手にして作曲家のLajos Montag(ラホスモンターク)氏の為に製作されたものになります。

初めの所有者はモンターク氏で、モンターク氏はコントラバスソナタやコントラバスの教則本で有名です。

現在の楽器オーナー様のお話によると、製作者のコバク氏とモンターク氏は楽器製作における師弟関係であったそうで、楽器のラベルには作者本人による直筆で「弟子のモンタークの為に製作した」(もちろんハンガリー語です)と記されています。
この現在のオーナー様は幼少のころモンターク氏からコントラバスの手ほどきを受けたお弟子さんで、オーナー様が16歳の時に師匠のモンターク氏が亡くなってしまい、その後成人したあと亡き師匠の楽器が売りに出されていることを知り入手されたとのことです。
オーナー様は日本を離れる時に2本コバク氏の楽器を所有していましたが、2本持って帰ることが出来ないという事でフルサイズの楽器を手元に残し今回の楽器を手放すことにしたとのことです。

本楽器は写真でも見られる通り製作するにあたっての木目の木取(きどり)や裏板に見られる厳選された材料を使われて作られています。
Ⅾメジャー等のポジション取りが良好な寸法にあり、肩もなだらかで非常に演奏しやすい楽器です。
音につきましては小さい楽器のながらも、とても丁寧に作られた楽器特有の低音から高音までまんべんなく良く板が振動している印象を受けます。
ラベルにある通りお弟子さんのために作ったという事で材料の選定から製作に当たって一切手抜きが見当たらない作りとなっています。

ご興味のある方がございましたらば是非試奏にお越しください。本楽器は普段別の場所に保管してあるためお越しの際は事前のご連絡をお願いいたします。
お値段もお問合せくださいませ。

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